naotsune’s blog

横浜のとあるおじさんの日記

恐ろしい夢

 恐ろしい夢を見た。まだ小さかった頃の次男、首と胴体が離れている。まだロンパースを着ている胴体をずっとクルマの中に置きっぱなしにしていて、早く取ってきて首とくっつけなきゃと思っているうちに、首のほうの断面に皮が出来てしまった。

 首の方はちゃんと生きていて、首から上だけで生活している。どうやら別の胴体のようなものが生えていたような気もする。

 ずっと置きっぱなしで忘れていた胴体を取ってきて次男に渡す。次男は、あ、これどこにあったの?と尋ねる。首の断面にできた皮を取りのぞいて胴体とくっつければ神経がつながるのでは?と思ったが、わたしはまた面倒くさがって後回しにしてしまう。

 しばらくして戻って次男の様子を見るとすでに胴体は首とくっついていて、次男は立ち上がる練習をしている。リハビリのような感じだ。首の境目を切って皮を剥いでもう一度胴体に付け直せば、もっと神経は繋がりやすくなるだろうと思うのだが、思い直して首切るのはさすがに危ないのではと思い様子を見る。

 くっついた胴体に生えた足はロンパースの頃の可愛らしい足ではなく、年齢相応に長い足にまで延びていたが、骸骨のような骨ばった長い足で、生まれたての子牛のようにふらふらで立ち上がる練習をしている。首のくっついた境目は段になって内側に皮がある。なぜ神経が繋がったのか不思議だ。

 オレンジ色と白色の、横ボーダー柄の可愛いロンパース。私は首の境目をなおしてあげようかというが、次男は私の怠惰に怒ることもせず、これで大丈夫だよと言う。前向きにこれでいいよと言うのだ。私の怠惰せいでそんな体になったにも関わらずだ。

 立ち上がった次男の背中側にまわり、背中や腕や足を触りながら、神経のつながり具合を確認するために触られてる感覚があるか確かめながら尋ねる。
次男は、触られてる感覚が無いようで反応が鈍い、腕は触られていることがわかってうなずいていたが、背中や足はよくわからない風だった。

 夢はここまで。

 夢の中での感情を思い出すと、大事なことを後回しにし、めんどくさいことは気が乗らず後回しにして、でも気にはなっている感じ。

 息子の大事な成長期の体なのに何ヶ月もほったらかしにしてしまい自分の怠慢を優先してしまっている、その結果、次男は、不完全なまま成長してしまったのだという感覚。

 そのうちに皮が出来てしまった、しかも新しい手足まで。でも忘れていた体を渡すと次男は、怒らずに無邪気にこれどこにあったのと喜ぶ。しかもすぐに体とくっつき、親の力を越えた自立した能力を見せる。

 くっつきかけた首をもう一度切ってくっつけ直そうとするとき、何でも自己流で修理をしようとして大体上手く行かずに失敗するときの情けない感情が起こるのをかんじる。そして、さすがに今回は息子の命に関わることにおののいて諦める。

以上