涙そうそうをみた
映画「涙そうそう」をみた
見始め、フイルムならではの質感に期待が高まる
かの世紀の名曲「涙そうそう」をタイトルにつけてしまう、しかもテーマ曲であるという。世紀の名曲というのは、後世紀に間違いなく残るであろうと言う意味でもある
しかもそこに加えてキャストが妻夫木聡に、長澤まさみという最強の布陣。嫌がおうにも期待が高まる。ここまでお膳立てされてつまらない映画に果たして出来ようか?
結論としては実に惜しかったのだ
何が惜しかったのかははっきりしない。良いところがたくさんあったにも関わらず、惜しかったのだ
私にとっての史上最強の邦画は「八日目の蝉」である。この映画を私は何度も見返す。突拍子もないストーリーにもかかわらず、その世界は厳然と、しかも永遠に存在するかのようなリアリティをもってスクリーンに映し出される。はっきり言ってこの映画は化け物である
私は新たな八日目の蝉を求めて、邦画を貪り続ける
邦画である必要は無いのかもしれない。事実、私にとっての史上最強の洋画はゴッドファーザーなのである。この二つの史上最強映画は全く共通点など無い。ただ私が、その世界が現実でないことを認められなかった映画がこの二つの映画だけだったのだ。