naotsune’s blog

横浜のとあるおじさんの日記

仕事がおもしくろないことに気づいて色々考えたこと

 これまで好き勝手やってこれたプログラマーだったのだが、管理職になってからどんどん仕事は面白く無くなってきた。あるあるの話なのだろうが、特に会社に親会社のやり方を持ち込んで介入してきたというのも、タイミング的に大きかった。管理職に登用されたのも親会社の意向も大きいし、給料は大きく上がったので文句を言うべきではないのも分かっている。だが仕事そのものが辛くやる気が起きない。これまでが恵まれすぎたのであろう。また何年振りかに転職を考えるようになった。

 転職を考えていた頃、もう何年か以上も前だがその時はその時で、不当に評価されない不満だったり上司が気に食わなかったりと言うのが動機だったのを思い出す。結局そう簡単に行くこともなく諦めて漫然として過ごすうちに年を取り部長になってしまい、こうなったら会社のため若い社員のためと骨を埋めるべきかと思いながら過ごしてきた。働いてきたと言うより過ごしてきたという方が自分の感情に近い。

 正直会社の事業に将来性は乏しく、自分の仕事はさらに競争力のない製品をメンテナンスし続けることに過ぎないことに気づいている。ここにやりがいがないことも私のやる気が起きないことに大きく影響しているのだろう。若い社員はそんなことは気にせずただ自分の技術を磨くか、安定して楽して給料をもらえることが重要として過ごしている。贅沢さえ言わなければ既存の資産を売り続けるだけで定年まで社畜として給料をもらい続けることは可能だ。

 新型コロナをきっかけに導入されたほぼ100%のリモートワーク。はっきり言ってこれは素晴らしい出来事だった。往復何時間もかけていた電車通勤がどれほど自分の時間を奪い、家族との時間を奪っていたかを知った。転職ができたとしてこの大きなメリットが維持できる環境に移動できるかは甚だ疑問だ。その恵まれた環境でもなお仕事用のパソコンにログインするのが苦痛なのだ。

 色々考えるのだが、フリーのプログラマーになったところで、自分で開発したスマホアプリが大ヒットして個人事業として成り立ったところで、収益化するためには面白くない作業が待っていることにも思い至る。それであれば黙々と心を殺して毎日を過ごせば毎月給料が振り込まれるこの環境がベストであることも再認識できる。ただただ、やはり辛いのだ。

 

 あまりに心に軋みが生じている気がして、今日は久々に出勤時間をずらした。11時出勤にするつもりだ。出勤と言ってもパソコンにログインしてリモートワーク開始宣言メールを打つだけだ。勝手に開始時間を気分で変えられるのもとても恵まれた環境だ。今は久々にココスのモーニングに来店した。平日なので客も少なく広いテーブルで一人でぼーっとした。何か始めなければと何年も前に開発をやめたAndroidアプリをいじり始めようとノートPCを最近新調して持ってきたのだがパソコンを開こうとするも気が重い。結局何にもしたくないのだ。

 だが、この堂々巡りの思考をメモしとくのも良いな、そうだ久々にブログにでも書いておこう、と思ったらすぐにノートパソコンを開くことができた。何年振りかにはてなにログインし、1年以上前に書いた随筆ブログを読み、なかなか悪くないなと感心した。そして今日のネタを嬉々として文章を書いた。文章はあまり上手ではないが、書くことが好きなのだなと気づく。文章を書くことではなく、考えを形にすることが好きなのだろうな。だけど本を読むのは苦手だ。文章が稚拙なのはここに原因があるのだろうとも自覚する。

 文章でもなんでも構わない、クリエイティブな仕事がしたい。ここに行き着いた。一体何歳でそんなこと言ってるのだか、とも思うが一生思想家でいたいとも改めて思った。